動かないシステム

最近お陰さまで仕事が忙しく、とうとう4月はこの独り言を書かずに終わってしまいました。
まあ、楽しみにしている人も少ないと思いますが、もし楽しみにしている人がおられましたら申し訳ございません。

今回は動かないシステムについて書こうと思います。
正直なところ私が作成したシステムの中にも動いていないシステムがございます。　正確には動かそうと思われていないシステムです。
ここ2年の間にも一つございました。　作成した者としてはとても悲しいことなのです。
何とか動かしてもらおうと努力はするのですが、色々な事情があって結局使われずに終わってしまいます。

世の中には、色々な事情で動かないシステムというのが沢山有ると思います。
恐らく一番多いのが、パッケージソフトの導入だと思います。　私も相談を受ける時に結構そういう話をお聞きします。
要は会社のやり方とソフトの仕様が合っていないというものです。
その場合の原因もさまざまですが、任された選定者が会社の業務を理解できていなかったり実情を把握していない場合や、ソフトの事がよく解らずにシステム会社の営業マンの言うことを鵜呑みにしてしまう場合などさまざまです。
オーダーメイドの場合は作り直すことが出来ますが、パッケージソフトは基本的に改造はできませんので導入には細心の注意が必要だと思います。

次に多いのが小規模の受託開発（オーダーメイドソフト）だと思います。
この場合も理由はさまざまですが、多くはパッケージソフトの場合と似ていて、打ち合わせに出てくる担当者の方が実業務を行っていない場合など、実際の業務と作成したシステムが合っていない場合が多いと思われます。
通常は発生しないであろうイレギュラーな事象が発生した場合に、ソフトが対応していなければ入力しても正確な結果が得られずに、他の方法で管理を行うはめになり結果的に使われなくなっていくとケースが多いです。
また、業務処理自体が安定していない場合も多いです。　表現が難しいですが、コロコロとやり方が変わったり処理する内容が増えたりして業務処理自体が固まっていない場合です。
オーダーメイドの場合、作り直す事が可能ですが小規模な故に予算が乏しく改造出来ずに動かなくなることがございます。

いずれにせよ安い買物ではないので、双方が注意を払って動かないシステムというものを少しでもなくす努力をしたいものです。
私も経験からうまくいかないような感じがした際は注意して対応をしていますが、トップダウンの命令で仕方なくやっているというような感じを受けた際は特に注意しています。
あまり具体的には申し上げませんが、うまくいかない場合は大体いつも似たようなタイプの経営者の場合が多いです。
全てをお客様のせいにするつもりはありませんので、私も細心の注意を払って今後も開発作業にあたり、お客様の笑顔が見られるようなシステム作りをしていきたいと思っています。